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新本店ビル名称を「西日本シティビル」に決定 西日本シティ銀行


週刊経済2025年11月12日発行号

フロア構成なども発表

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前1丁目、村上英之頭取)と福岡地所㈱(同区住吉1丁目、榎本一郎社長)は10月30日、現在JR博多駅博多口前(同区博多駅前3丁目)で建設中の同行新本店ビルの名称を「西日本シティビル」に決定したと発表した。

本店本館建替えプロジェクトは福岡市が推進する博多駅周辺の都市再開発プロジェクト「博多コネクティッド」の一環として、博多駅と地下で直結し、博多駅前の賑わいを周辺につなげる「回遊のハブ」として、また「人と地域の交流拠点」として新たなランドマークとなることを目指し、福岡地所との共同事業として2023年11月に着工。総事業費として400億円超を投じ、来年3月に完成予定で、同夏ごろの移転開業に向けて準備を進めており、今回新本店ビルの名称とともにフロア構成なども発表した。名称は同行の本店ビルであることを連想でき、地域の人々に親しまれ、覚えやすい名称とした。氏デザイン㈱(東京都品川区)が制作したシンボルマークは、建物の特徴であるセレーション(鋸歯状)の外壁や9階部分に開いた開口部などを端的に表現し、建物を視覚的に印象付けるデザインとした。

フロア構成は、2階に同行とグループの西日本シティTT証券㈱の本店営業部やグループ総合受付、3階に応接室・会議室など、4階から9階一部に㈱西日本フィナンシャルホールディングス(西日本FH)や同行、西日本FHのグループ会社(一部)の本社機能、9階一部から13階にオフィス、地下1階と1階に商業店舗、地下2階に「NCBホール」などを配置する。敷地北東側には、さまざまなイベントに対応可能な大規模立体広場「コネクティッドコア」を設け、地域の賑わいを創出する。

新本店本館ビルは敷地面積が約5230㎡。地上14階、地下4階建てで、延べ床面積が約7万5704㎡。耐震性能として免震構造(地下3階柱頭免震)を採用するほか、先進的な環境配慮技術を積極的に採用。特に代表的な環境認証として取得した「ZEB Ready」認証(事務所用途の部分評価)のオフィスビル部門においては、全国で3番目の延べ床面積で、西日本では最大規模。WELL認証やLEED認証など、健康促進や快適性向上に寄与する認証も取得予定のほか、省エネルギー技術や水資源の有効活用、緑化施策を通じて、持続可能な建物を目指す。