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新幹線開業を見据え、熊本観光キャンペーン  JR九州と熊本県    10月1日から来年3月末まで


 JR九州(唐池恒二社長)と熊本県(蒲島郁夫知事)は、10月1日から熊本県の観光振興を目的とした「くまもと最高ザンス観光キャンペーン」を実施する。期間は、来年3月31日まで。
 2011年春の九州新幹線全線開業後を見据えて実施されるもの。JTBなど大手旅行会社4社、JR西日本なども共催として参加する。キャンペーンは、阿蘇、天草、人吉など県内各地の観光スポットを2カ月ごとに最重点エリアとして設定、JR往復乗車券と宿泊や日帰りがセットになったオリジナル商品を発売する。また、熊本‐人吉間を運行するSL人吉号の臨時運行日を5日間(10月中)増発するほか、熊本市や山鹿市で行われている街あるきイベントと連動した商品も販売していく。キャンペーンキャラクターは、熊本県出身のタレントで、県の「宣伝部長」を務めるスザンヌさんが起用された。これに伴い、JR九州では、9月11日から、特急有明号の車両にスザンヌさんを起用したラッピング列車の運行を開始した。ラッピング列車の運行が開始した11日には、報道関係者向けの説明会が福岡市博多区のグランド・ハイアット・福岡であり、あいさつした唐池社長は「本キャンペーンは、九州新幹線全線開業を見据えた前哨戦としてスタートする。今回、熊本県をはじめ、大手旅行会社、JR西日本からも全面的にバックアップいただいた。観光素材が豊富な熊本観光を盛り上げるよう最大限努力していきたい」と意気込みを語った。キャンペーンの企画に携わった町孝常務営業部長は「新幹線全線開業後の熊本観光を考えた上での予行演習。県内各地を隈なく回り、観光素材の掘り起こしに努めてきた。2カ月ごとに各観光地を最重点エリアとして売り出していく。また、県宣伝部長のスザンヌさんをキャンペーンキャラクターに起用したことで、大きな宣伝効果を期待したい」と説明した。当日の説明会には、蒲島知事や県観光国際交流局の守田眞一局長も参加。県の観光振興への理解と協力を求めた。