NEWS

  • 地域

新中期計画で連結売上高1075億円目指す   岩田屋   自立新生3カ年計画


 株式会社岩田屋(福岡市中央区天神一丁目、佐久間美成社長)は、連結売上高目標一千七十五億円などを盛り込んだ、〇五年三月スタートの新中期計画「自立新生三カ年計画」をまとめた。
 〇二年三月から着手していた私的整理ガイドラインに基づく再建計画が〇五年二月に終了するのに伴い、作成したもの。基本方針は、「自立の基盤づくり。生まれ変わる岩田屋ブランドの確立」。内部体制・業務基盤の構築、経費構造改革による強い経営基盤の構築、また社会からの信頼向上など、意識改革を軸にした計画となった。売上高は、一千七十五億円(〇四年度実績は一千百十二億円)を目指している。
 また、営業政策の骨子には、九州ナンバーワンのファッションイメージの確立を掲げるほか、〇六年三月を目標とした株式会社伊勢丹とMDに係わる業務プロセス・システムの統合や、株式会社伊勢丹やADOとの連携強化による商品政策、また顧客戦略と販売促進策の再構築などを計画している。
 今後は、支援措置の終了に伴う支払利息の上昇や家賃比率の急上昇が予想されるため、「高い固定費構造から、いかに付加価値を創出していくかが課題。福岡では郊外型SCの台頭による百貨店消費の縮小が続いているが、業務改革を断行し、岩田屋ブランドの確立につなげていきた い」と話している。  
*ADO=百貨店共同開発機構。伊勢丹、東武百貨店、岩田屋などの百貨店が加盟し、独自のブランド商品を提案している。

2005.1.25 発行 週刊経済より