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文榮出版社の出版事業を買収 エフエム福岡


雑誌との相乗効果に期待

ラジオ放送業の㈱エフエム福岡(福岡市中央区清川1丁目、佐々木克社長)は11月22日、ガイドブックなどを出版する㈱文榮出版社(同市博多区住吉5丁目、安岡佳信社長)の出版事業を買収すると発表した。

年内に同じ社名の新会社㈱文榮出版社を100%出資で設立し、来年3月1日付で事業を継承する。同社は雑誌「ソワニエ」を定期発刊しており、出版事業を内製化することで、業務の効率化と雑誌事業の充実化を図る。また、文榮出版社は「epi(エピ)」や「外戸本」など九州・山口を中心に地域・観光情報誌を発行してきた実績があり、自治体との独自のパイプや地域の魅力発信に関するノウハウを有しているため、事業承継により放送事業との相乗効果も期待する。新会社はエフエム福岡本社の渡辺通南ビル内に本社を置き、代表には安岡社長が就く。「epi」などの情報誌のシリーズも新会社で引き継いで発行を続ける。エフエム福岡は「ラジオだけでなく出版分野も手がけることで、自社で取り扱う媒体も増え、提案力も強化できると考えている」と話している。

文榮出版社は1985年創業で、資本金は1000万円。従業員数は7人。出版事業に携わる4人が新会社に移る。ツバキ油の販売などコスメ事業も手がけており、3月から社名を㈱椿乃華に変更し、コスメ事業に特化して運営を続ける方針。

エフエム福岡は1969年設立。資本金2億円。従業員数49人。

2017年12月5日発行