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戸畑区銀座2丁目に食品加工工場 北九州ニッスイ


週刊経済2025年9月24日発行号

完成は26年12月予定

㈱ニッスイ(東京都港区西新橋1丁目、田中輝社長)子会社で、魚肉練り製品を生産する㈱北九州ニッスイ(北九州市戸畑区銀座2丁目、伊勢宗弘社長)は8月7日、同所の旧第1工場跡地に新工場を着工した。2026年12月の完成予定。

生産能力拡大と、AIやDXの導入で生産ラインを効率化し省人化するほか、選別作業などの人手で負担の大きい業務を機械化するなど、労働環境改善を図り、ニッスイグループの新モデル工場「ニッスイスマートファクトリー」として稼働する計画。また、顔認証システムの導入で、意図的な異物混入などのフードテロも防止する。場所はJR鹿児島本線「戸畑駅」北西側、銀座汐井町1号線沿い。敷地面積2万1千㎡で、建築面積1万1千㎡。鉄骨3階建てで、1階と2階は冷凍具付き麺や魚肉ソーセージ、魚肉練り製品「おさかなソー」の生産拠点。3階は事務所や食堂、更衣室として利用する。屋上と駐車場には太陽光発電を設け、エネルギーを自給自足するのに加え、不足した電力は、再生可能エネルギーを活用。カーボンニュートラル工場として、CO2の排出ゼロを目指す。稼働後の生産性は、既存工場の150パーセントを目標にしている。

伊勢社長は「最新設備の導入で、生産性の向上に加え、従業員に高い満足度や働きがいを感じてほしい。新モデル工場として、人にも地域にも優しい工場にしたい」と話している。

伊勢社長は富山県高岡市出身。1960年3月21日生まれの65歳。名古屋大学農学部卒。趣味はゴルフ。

同社は1991年9月設立。資本金9800万円。2025年3月期売上高は36億2200万円。従業員は193人。