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成年後見制度利用者向け預金口座  北九州銀行


不正引き出しの防止などで

㈱山口フィナンシャルグループ傘下行の㈱北九州銀行(北九州市小倉北区堺町1丁目、嘉藤晃玉頭取)は4月20日、「後見制度支援預金」の取り扱いを開始した。
高齢化に伴い認知症などで判断能力が低下した顧客の資産管理に関する需要に対応するもの。財産管理手法として成年後見制度を利用する顧客(被後見人)の財産を家庭裁判所が発行した「指示書」に基づき、銀行が後見人に払い出し、定額送金などするのが特徴。口座開設は家庭裁判所が「指示書」を交付した成年後見人が対象で、普通預金口座の開設に、3営業日手続きを要する。開設手数料は2万円で、口座管理手数料は年額3000円(税別)。口座への入金に関しては指示書なしで、随時預けられる。全店窓口で取り扱い、グループの山口銀行、もみじ銀行でも同サービスを開始する。同行では「社会問題化している後見人の不正引き出しの防止につなげ、顧客の財産を守りたい」と話している。

2020年4月28発行