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建設費を寄付した母校・九大のギャラリー完成  イフジ産業の藤井会長


名称は「フジイギャラリー」

粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱の藤井德夫取締役創業者会長が建設費を寄付した母校・九州大学伊都キャンパス内(福岡市西区元岡)のギャラリーは、9月28日に完成した。
今年2月からセンターゾーン内の中央図書館と椎木講堂に挟まれたエリアに建設を進めていたもの。平屋建てで、床面積は393㎡。「鳥の羽」をモチーフにした外観デザインで、交流エリアを兼ねた開放的なギャラリーと様々な展示に対応できるギャラリーに分かれている。また、階上には展望デッキを備えている。名称は「フジイギャラリー」で、オープンは未定。
同会長は1941年2月13日生まれの79歳。中国・天津生まれで、福岡市育ち。福岡中央高校‐九州大学法学部卒。大学卒業直前に父親が急死し、家業の養鶏場を継承。同大卒業後の64年4月同社の前身・藤井養鶏場を創業した。その後液卵加工業への転換を進め、72年10月同社を設立し社長就任。2014年取締役会長、17年から現職。19年8月からは子会社・日本化工食品㈱の代表取締役会長兼社長を兼務している。
同社は72年設立で、資本金は4憶5500万円。従業員は118人。2001年旧ジャスダックに上場。11年福証、12年5月東証2部、17年3月東証1部に上場した。20年3月期連結決算の売上高は143億1200万円、経常利益は9億5100万円。なお、同大キャンパスセンター1号館内の留学生交流サロンSALC(フジイホール)も同会長の寄付を活用して運営されている。

2020年10月13日発行