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年内にも人材派遣業務に参入 ワールドインテック 将来の分社化も視野


 業務請負業の株式会社ワールドインテック(北九州市小倉北区米町一丁目、伊井田栄吉社長)は、年内にも人材派遣業務への参入を計画している。
 年内にも予定している株式上場を機に、業務請負業につぐ事業の柱と して構想しているもの。同社グループでは関連会社のワールドグリーンスタッフ(同所)で軽作業などの短期人材派遣業務を手掛けているが、本体ではこれまで業務請負業で培ったノウハウを元に製造・販売関連企業への人材派遣を進める方針。すでに一般労働派遣事業の許可を取得しており、今年後半には事業部を開設、来年一月からの来期からの本格展開を予定している。東京を中心に営業活動を進め「二年後をめどに売上高三十億円を目指し、将来的には分社化する予定」(伊井田社長)としている。

 台湾への派遣スタッフを150人に倍増

 また同社では、年内までに台湾の現地法人へ派遣するスタッフ数を、現在の七十人から百五十人に倍増させる。
 現地に進出している日本企業の依頼を受け、昨年九月から台中市で業務請負事業を開始した一〇〇%出資子会社では、現在七十人体制で現地企業の業務サポートにあたっている。今後は複数の企業からの受注も見込めることもあり、年内までに百五十人まで増強する。スタッフは契約社員を派遣して補う。 
 同社は一九九三年二月の創業・設立。資本金一億二千八百三十万円。従業員は五千五十人。二〇〇三年十二月期決算の売上高は百二十五億円、経常利益は四億八千万円。年内のジャスダック上場を計画している。
 伊井田社長は京都市出身で、一九五六年五月五日生まれの四十八歳。大谷高校卒。趣味は仕事、読書、食べ歩き、ガーデニング。

2004.5.11 発行 週刊経済より