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年内にも中国無錫市に現地法人を設立 三和システム 外資系企業を対象にFA支援


 自家発電装置の企画・開発・販売の三和システム株式会社(久留米市合川町、森光実紀雄社長)は年内にも、中国の江蘇省無錫市に現地法人の設立を計画している。
 上海市の北西に位置する無錫市では現在、工業団地を整備し日本を含めた外資系メーカーを誘致しているが、同社では同地区に進出する外資系企業に対して工場内における生産ラインの設計をはじめプログラミング、施工、メンテナンスなど生産システムの自動化、いわゆるファクトリーオートメーション(FA)を支援する。現地ではソフト開発に特化し、部品は欧米企業から調達、加工業務については現地の企業に委託する予定。同社の中国での拠点は、上海市の光紀計算机系統有限公司、天津市の天津連絡事務所、寧波市にある寧波三和網絡自動化行程有限公司(中国の企業との合弁会社)に次いで四カ所目で、各現地法人が連携して上海経済圏で外資系企業や現地企業へのシステム販売を目指す。
 社名は無錫三和系統有限公司(仮名)、資本金は二千万円、従業員は現地採用も含めて五人でスタートする。初年度の売上見込みは三億円。森光社長は「今回の法人設立は、これまで取引のあった外資系企業から、システム支援のため現地にも拠点を出して欲しいという要請を受けたもの。現地の外注先を中心とした情報収集や人材育成を経てようやく実現した。現地ではFAに関するニーズはかなりあると見込んでいる」と話している。
 同社は一九八〇年十一月の創業、八五年の設立。資本金五千万円。従業員七十六人。二〇〇三年五月期連結決算の売上高は四十五億円、経常利益は一億円。関連会社に各発電設備などの施工・監理、メンテナンスを手掛ける三和エンジニアリング株式会社(同所、同社長)、システム構築・ソフト開発の株式会社エスビーシー(東京都千代田区、同社長)などがある。
 森光社長は浮羽郡田主丸町出身で、一九五一年三月三十日生まれの五十二歳。専修大学経済学部卒。趣味は写真。

2003.10.15 発行 週刊経済より