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市秋月博物館がオープン、観光客の誘客へ 朝倉市


郷土館隣地に建て替え

朝倉市が秋月野鳥に建設中していた市の郷土品を展示する「朝倉市秋月博物館」が10月21日にオープンした。

同市は13年に財団法人秋月郷土館から旧・秋月郷土館施設と所蔵文化財全ての寄附を受け、管理・運営を行ってきたが、半世紀を経過した施設の老朽化に伴い建て替えを決め、旧郷土館隣地で建設を進めてきた。かつて一帯を治めた「秋月氏」の武具甲冑や大名道具や、市に寄贈されたルノワール、シャガール、ピカソなど近代美術の名画を常設展示する。敷地は約3000㎡、2階建てで延べ床面積は1077㎡。屋根は瓦葺き、外壁は瓦壁に地元木材のスギなどで装飾した。今年5月に建物は完成し、養生や枯らし期間を経てオープンした。総工費は約7億円。

同市は7月の九州北部豪雨で大きな被害が発生したが、「明るい話題を提供したい」と予定通りのオープンに踏み切った。これを機に、豪雨以降は減少基調にあった観光客の誘客に結び付けていきたいと考える。式典に出席した小川知事は「地域周遊プログラムの充実につなげ、復興の一助になるよう県としても取り組んでいく」と話した。

2017年10月31日発行