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巣ごもり需要で売上高42・3%増の193億円 ベガコーポレーション3月期


週刊経済2021年6月1日発行

EC市場拡大で大幅増

インテリア家具を中心としたeコマース事業を展開する㈱ベガコーポレーション(福岡市博多区祇園町、浮城智和社長)の2021年3月期決算は売上高が前期比42・3%増の193億1300万円、経常利益が同11倍の18億5100万円の増収増益だった。
EC市場が堅調に拡大する中、同社はSEOやウェブ広告の積極的な投資やSNSを強化、さらに本店サイト「LOWYA(ロウヤ)」を全面リニューアルし、本店の年間アクセス数が前期比48・3%増。全体の売上高に占める割合は通期で51・9%に上昇し、最大の販売チャネルとなった。また、第2の柱、越境ECは渡航制限によるインバウンド消費の代替として、台湾を中心に需要が拡大し、流通総額は前期比84%増と過去最高額を更新した。さらに、保管効率の向上、在庫量の適正化など物流コスト削減を継続したことで、配送費率を改善した。同社では「ロウヤは他社のブランドの取り扱いも含めた品揃えを強化しプラットフォーム化を確立していくとともに、第2の柱、越境ECも早期の収益化に向けて取り組んでいく」と話している。
今期もコロナ禍で業績の正確な予測が困難となりレンジ形式で開示。売上高が前期比1・6%減の190億円~205億円、経常利益が同44・4%減の10億3千万円~13億3300万円を見込んでいる。