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巣ごもり需要で営業収益は過去最高の1317億円 ミスターマックス・ホールディングス2月期連結決算


週刊経済2021年4月20日発行

経常は2・5倍に

大手ディスカウントストア・㈱ミスターマックスを中核とする㈱ミスターマックス・ホールディングス(福岡市東区松田1丁目、平野能章社長)の2月期連結決算は、営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)が前年同期比7・7%増の1317億8900万円、経常利益が約2・5倍の57億4800万円の増収減益だった。
新型コロナ感染症予防と外出自粛に伴う新しい生活様式の浸透で、酒類や食品のほかテレビや調理器具、感染防止用としての加湿器や空気清浄機などの巣ごもり関連商品の需要が増えたことから売上高は大きく伸び、過去最高となった。店舗展開については、2020年8月にミスターマックスリム・ふくやま店(広島県福山市)を閉店した一方で、10月にミスターマックス所沢店(埼玉県所沢市)を開店し、店舗数は前期末と同様の57店舗を展開。またミスターマックスSelect美野島店(福岡市博多区)を改装し、家電や冷凍食品などを強化したことで売上高が伸びた。
一方、コスト面では顧客の密集を避けるためにチラシ配布を控えたことに加え、Web会議のシステムの活用などでコストを削減。さらに売上高の増加や粗利益率の改善などから営業利益が60億1100万円(145・3%増)、経常利益は57億4800万円(156・・8%増)と、ともに過去最高となった。
今期は営業収益が1244億円(5・6%減)、経常利益が43億円(25・2%増)の減収減益を見込んでいる。