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小泉氏の九響音楽監督就任祝賀会  松尾・九経連会長ら   各界から約400人


 4月1日付で九州交響楽団(後藤豊彦理事長)の音楽監督兼首席指揮者に就任する小泉和裕氏の祝賀会が3月19日、福岡市博多区下川端町のホテルオークラ福岡で開かれた。
 九州経済連合会の松尾新吾会長、福岡商工会議所の末吉紀雄会頭ら経済団体トップ、九州大学の有川節夫総長ら代表発起人7人と、福岡県中経協連合会の小山田浩定会長、県医師会の松井峻一朗会長ら6人が発起人となって開催、会場には各界から約400人が出席、今後の活躍を祝った。小泉氏の指揮によるミニ演奏会のあと開かれた祝賀会では、松尾会長が代表発起人としてあいさつ、松尾会長は「かつて九響で活躍された小泉さんが戻ってきてくれた。おかえりなさいの気持ちでいっぱい。九響は厳しい経営状況に直面しているが、歯を食いしばって支えていきたい。九州から日本、世界へと羽ばたく存在であってほしい」と激励した。
 来賓としてあいさつした小川洋知事は「小泉さんは旧県庁舎だったアクロス福岡のシンフォニーホールが完成した際、総指揮者としてタクトを振っていただいた。再び九響で活躍されることを心強く思う。多くの人々に感動を与えていただきたい」と今後の活躍にエールを送った。その後、元経済産業事務次官の望月晴文氏の発声で乾杯、懇談に移り、出席者と交流を深めた。
 小泉氏は「今回の音楽監督就任を自分のことにように喜び、盛大な祝賀会まで開いていただいた皆さんに心から感謝している。今日の祝賀会は新たな九響を育てていくための第一歩としてきたい」と述べた。小泉氏は京都生まれ。東京芸術大学指揮科に入学後、70年に第2回民音指揮者コンクール1位入賞、72年にベルリンのホッホシューレに入学後、ラーベンシュタイン教授にオペラ指揮法を支持。73年のカラヤン国際指揮者コンクール第1位入賞以来、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルなど欧米各国のオーケストラに客演。その後、新日本フィルや東京音響楽団で首席客演指揮者などを歴任、九響では89年から96年までの7年間、九響首席指揮者を務めていた。現在は日本センチュリー音響楽団音楽監督、東京都響レジデント・コンダクター、仙台フィル首席客演指揮者。