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小倉南区に物流施設を共同開発 JR九州
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週刊経済2025年8月27日発行号
2027年1月完成予定
九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)は、田海運ロジソリューションズ㈱(長崎県佐世保市、田康剛代表取締役)と共同で北九州市小倉南区長野津田地区(長野本町3丁目)の土地区画整理事業地内に新たな物流施設を開発する。完成は2027年1月予定。
これは積極的な投資を通じて物流不動産事業のさらなる成長と拡大を図る一環。同用地は空港、貨物ターミナル駅、港湾の物流インフラが充実している拠点であり、九州自動車道・小倉東ICから約1・7kmに位置し、今後も物流拠点として成長が期待されるエリア。敷地面積は1万7421㎡。建物は鉄骨(S)造り・鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造りの4階建てで、延べ床面積は3万2436㎡を予定。
同社ではコロナ禍において、それまで成長をけん引してきた駅ビルをはじめとする鉄道関連の不動産事業も大きな打撃を受けたことから、「人流に頼らない新たな領域への挑戦」として、21年に物流不動産事業に新規参入。これまでに、初の物流不動産開発事業として今年秋に開業予定の「LOGI STATION 福岡小郡」など福岡県内で2件の開発に着手、4件の物流不動産を取得している。また、27年春の完成を目指し熊本県菊池市に物流施設を開発するほか、今年1月には三菱地所㈱や㈱住友倉庫と共同で埼玉県三郷市に大型物流施設の開発に着手するなど、同事業で九州から首都圏や関西圏への進出・拡大も展望している。

