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小倉北区にコミュニティ放送局を12月開局へ 北九州シティFM 9月22日予備免許取得


 九州総合通信局(熊本市二の丸、松井房樹局長)の九月二十二日に発表によると、株式会社北九州シティFM(同日現在設立準備中、北九州市小倉北区魚町二丁目、熊谷美佐子社長<予定>)から免許申請のあった超短波放送局(コミュニティ放送局)に対して、予備免許を付与、同社は今年十二月の開局に向けて準備を進める。
 同社は、北九州市小倉北区及びその周辺地域を放送区域とするコミュニティ放送局で、北九州市内では初めて、九州管内では十四局目のコミュニティ放送局となる。
 同放送局の概要は電波の型式がF8E、周波数が七八.五MHz、空中線電力20W。呼出符号は「JOZZ0AU‐FM」、呼出名称は「きたきゅうしゅうシティエフエム」。設置場所は送信所が北九州市小倉北区米町、演奏所が同区魚町。放送区域内世帯数(二〇〇〇年国勢調査による)は小倉北区が七万八千八百二世帯(カバー率九二・二%)、 門司区が五百八十五世帯(同一・三%)、戸畑区が五千六百六十四世帯(同二〇・一%)、小倉南区が一万二千百四十二世帯(同一五・一%)の合計九万七千百九十三世帯となっている。
 コミュニティ放送局は、市町村の一部を対象とする小規模のFM放送として九二年一月に制度化されたもので、地域に密着したきめ細かい情 報の提供や福祉活動への利用、さらに防災情報伝達などに役立つものとして期待されている。
 九州管内では株式会社熊本シティエフエム(熊本市)、天神エフエム株式会社(福岡市中央区)、鹿児島シティエフエム株式会社(鹿児島市)、株式会社エフエムやつしろ(熊本県八代市)、株式会社エフエムたまな(同玉名市)、株式会社エフエム小国(同小国町)、ドリームスエフエム放送株式会社(久留米市)、株式会社宮崎サンシャインエフエム(宮崎市)、宮崎シティエフエム株式会社(同)、株式会社エフエム諫早(長崎県諌早市)、東九州コミュニティー放送株式会社(福岡県椎田町)、福岡コミュニティ放送株式会社(福岡市早良区)、株式会社シティエフエム都城(宮崎県都城市)がすでに開局している。
 なお、北九州シティFMの開局で、北九州市小倉北区を放送区域とするコミュニティ放送局の開局については、当該地域における周波数が逼迫しているため、周波数の割り当てが困難な状況となった。このため、今後、同地域でコミュニティ放送局の開局を希望する場合には、事前に同総合通信局に相談する必要がある。

2004.10.5 発行 週刊経済より