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定昇相当込みの平均賃上げ方式で賃上げ率は6・06%増 連合福岡


週刊経済2025年4月30日発行号

中小組合含めて3年連続で大幅な賃上げ

連合福岡(日本労働組合総連合会福岡県連合会=福岡市博多区店屋町、藤田桂三会長)は4月21日、4回目の今春春闘(春季生活闘争)の回答集中結果を発表した。

定期昇給込みの平均賃上げ方式で、73組合が回答を引き出し、回答額(組合員数加重平均は前年同期比1105円増の1万7511円、賃上げ率は同0・21ポイント増の6・06%だった。組合規模別では300人以上の労組(37組合)が同986円増の1万7783円で賃上げ率は0・16ポイント増の6・1%だった一方、300人未満の中小労組(36組合)では同2461円増の1万3394円、賃上げ率は同0・97ポイント増の5・37%と3年連続で大幅な賃上げが実現している。

賃上げが明確に分かる組合の引き上げ額は、57組合で前年同期比898円増の1万3538円で賃上げ率は同0・13ポイント増の4・61%。組合別では300人以上の組合(32組合)が同1001円増の1万3812円、賃上げ率は同0・17ポイント増の4・69%だった一方、300人未満の組合(25組合)は1524円減の8251円、賃上げ率は0・59ポイント減の3・01%だった。

事務局では「3月の回答集中日以降も中小労組を含め、3年連続で大幅な賃上げが実現している。引き続き未解決組合の交渉を支援するとともに、労働組合がない企業における賃上げに向けた機運を高める取り組みも進めていきたい」とコメントしている。