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宅地造成事業でクラウドファンディング 三好不動産


週刊経済2022年1月12日発行

個人投資家発掘狙い

賃貸管理地場最大手の㈱三好不動産(福岡市中央区今川1丁目、三好修社長)は21年12月、篠栗町で開発中の一戸建て分譲地造成事業を対象とした投資型クラウドファンディングを実施した。
現在同社と不動産開発の㈱FOMA(福岡市博多区)が篠栗町高田地区の国道201号バイパス南側で開発している一戸建て分譲地、プライムタウンオーサム篠栗駅(用地面積2万7043㎡、104区画)の造成工事費用に充てるもの。貸付ファンドのオンラインマーケット、Funds上で、福岡県内在住者に限定して募集し、12月21日までに目標金額の5千万円に達した。予定利回りは年率2・2%(税引き前)。運用期間は22年1月17日から6月末までを予定している。
同社では「福岡では初となるまちづくりのクラウドファンディングで、地元から主旨に賛同しての参加を得ることができた。今回は資金調達に加えて、三好不動産が開発事業に取り組んでいることの周知と当該宅地販売のフォロー、また機関投資家や不動産オーナー以外の個人投資家発掘が主な目的だった。今後は銀行融資や公募社債と並ぶ第3の資金調達手法としてクラウドファンディングを活用したい」と話している。