NEWS

  • 地域

太陽光関連など好調で売上高、経常益が過去最高に  カンサイ    売上高が18・6%増の275億7800万円


 電設資材卸売の地場最大手、株式会社カンサイ(福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)の2014年3月期決算は、売上高が前期比18・6%増の275億7800万円、経常利益が23・1%増の7億6200万円で4期連続の増収増益となった。売上高、経常利益ともに前期に続いて過去最高を更新した。
 アベノミクス効果などで設備投資が上向き、電材卸業界全体が好調な中、特に太陽光発電システム関連とLED照明関連の商材が好調だった。グループ会社向けの卸販売では、電材卸の九州昭和株式会社が前の期にメガソーラー向けの大型受注があった反動で減収になった以外は、住宅設備機器販売・住宅リフォームの株式会社カンサイしんこうが大幅な増収で過去最高の売り上げを記録するなど各社伸長し増収に寄与。過去に例がない43億円の大幅増収となった。増収に伴い、経常利益をはじめ利益面も大幅増益となった。当期純利益も37・7%増の4億9300万円だった。
 また、グループ企業の売上高は、電材卸の株式会社日進商会が17・9%増の16億4500万円、九州昭和株式会社が8・9%減の17億6900万円、株式会社カンサイ南九州社が41・1%増の8億8500万円。防災関連や電話工事など弱電工事全般の株式会社ロッコウアトムが10・2%増の9億1700万円、住宅設備機器販売・住宅リフォームの株式会社カンサイしんこうが87・2%増の11億5100万円。また、関連会社で配電盤・分電盤製造の三葉電機工業株式会社が2・1%増の19億3200万円、電気代を削減する「マンション一括受電エネシェアプラン」展開の株式会社M・E・Mが31・2%増の13億900万円だった。グループの単純合計売上高は371億8600万円となり、前の期と比べて、約56億円の増収となっている。
 今期単体売上高は1・5%増の280億円を計画し、さらに過去最高の更新を目指す。忍田勉社長は「前期は太陽光関連など特殊な要因で大幅に伸びた。今期はその反動も懸念される中、それをカバーして少しでも前年を上回りたい」と話している。なお、同社は今年3月に株式会社カンサイホールディングスを設立し、その傘下にカンサイ以下、電材卸、工事、住設販売・リフォームの6社が入る持ち株会社体制に移行している。