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大野城乙金に保育園などの複合施設 富世グループ


投資額は6億2000万円

人材派遣、保育事業の富世グループ(福岡市博多区博多駅東1丁目、粟田光彦社長)は1月、大野城市乙金2丁目に開設している保育園を主体とした複合施設を開業する。投資額は6億2000万円。
場所は通称・福岡日田線沿いでイオン大野城ショッピングセンター北側。敷地面積1624㎡に、企業主導型保育施設とテナントビルの2棟を建設しており、子育て世代に就労場所と保育施設を一貫して提供するもの。保育施設「富世学舎」の建築面積は661㎡、3階建てで延べ床面積1070㎡。1階にエントランスや事務室、ランチホール、病児保育・擁護保育施設、応接室、図書室、キッチンを置き、2階は保育スペース、3階は屋上庭園とトイレを設置する。保育対象年齢は3〜5歳まで、定員は180人、従業員31人でスタートする。バス2台を周回させ大野城市、福岡市近郊から園児を集める。テナントビスは1階にコールセンター、病院などが入居できる3室を設け、2階はすでに0歳から2歳児までの保育園が入居している。また同社リフォーム事業のショールームとしても活用していく。建築面積は261㎡、2階建てで延べ床面積は484㎡。
同社では「就労意欲のある子育て女性に働くステージをあらゆる角度から提供しサポートしていく」と話している。
企業主導型北園運営管理システム
また同社はこのほど、企業主導型保育園運営管理システムを開発した。投資額は3000万円。
企業主導型保育園に限定したクラウドアプリで、監査対応に関わる資料準備や園児の日中の個人記録作業を簡素化するもの。名称は「FAMアプリ」。監査書類の一元化や個人記録の音声入力、幼児のブレスチェックのアラートシステム、哀切チェック、検温記録、連絡帳がシステム化されており、保護者は園児の状況をリアルタイムで確認できる。同社が運営する保育園で活用するほか、全国の企業主導型保育園に販売していく考え。
綾部常務は「保育士目線、管理者目線、保護者目線で構築した。保育従事者がつくったシステムなので、より現場で活用しやすい」と話している。

2019年10月16日発行