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外国人留学生向けに総額1億円超を支援  麻生塾


総計2・5トンの米も配布

麻生情報ビジネス専門学校や麻生外語観光&製菓専門学校など県内13専門学校を運営する学校法人麻生塾(福岡市博多区博多駅南1丁目、麻生健理事長)は5月28日、麻生専門学校グループ全13校に在籍する外国人留学生約500人を対象に、総額1億円を超える学生支援を実施することを明らかにした。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、経済的困難に直面している学生向けに総合的な生活支援策を実施する。内訳は①留学生寮の空室を一部期間無償提供し、在寮生については寮費減免、食費減免など必要に応じた支援を行う「直営寮を活用した生活支援」、②遠隔授業必要機材の準備が難しい学生に対し、教室パソコンの貸し出しやスマートフォン無償提供など「遠隔授業の環境支援」、③文部科学省やJASSO(日本学生支援機構)による支援を受けられない学生を対象に「麻生塾独自の奨学金制度」を創設し、支援を行う④アルバイト収入減少などに伴い、家賃や生活費を滞納している学生を対象に生活維持のために必要な支援⑤週2回、臨床心理士によるオンラインでの学生相談の5項目となる。
また、同塾では外国人留学生約500人を対象に総計2・5トンの米も配布する。6月6日にはJAふくおか嘉穂(飯塚市、大塚和徳代表理事組合長)と協力し、麻生情報ビジネス専門学校福岡校および麻生外語観光&製菓専門学校、麻生医療福祉専門学校福岡校、麻生建築&デザイン専門学校、麻生公務員専門学校福岡校、ASOポップカルチャー専門学校、麻生美容専門学校福岡校の福岡キャンパス7校に在籍する約300人を対象に1人あたり5㎏の米を支給。専修学校麻生工科自動車大学校および麻生情報ビジネス専門学校北九州校、専修学校麻生医療福祉&観光カレッジの3校については、別日に各校在籍留学生に同様の米を配布する方針。同塾では「外国人留学生340人を対象に実施したアンケートで元々アルバイトをしていた学生の約9割が収入減で生活に困窮している状況を把握し、今回の支援を実施することになった。学生支援を通じて、1人でも多くの留学生および日本人学生が福岡の地で学び続けることが出来るようサポートしていく」と話している。

2020年6月9日発行