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売上高14・8%減の98億9400万円で減収減益 日本タングステン3月期


週刊経済2021年6月8日発行

企業の設備投資抑制で

タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2021年3月期連結決算は売上高が前期比14・8%減の98億9400万円、経常利益が同4・2%減の6億4300万円で減収減益だった。
機械部品事業はデータセンター向けの需要好調により半導体・電子部品市場が好調に推移したものの、新型コロナウイルス影響で設備投資抑制により、衛生・医療市場、産業機器市場で低調に推移し、売上高は同14%減の56億2500万円。営業利益は同23%減の3億8300万円だった。
電機部品事業は中国市場の景気回復により自動車市場が急激に回復したものの、手術症例減少により医療関連部材の減少で衛生・医療市場、また照明・その他の市場での減収となり、売上高は16・5%減の42億8800万円、営業利益は34・9%減の3億8300万円だった。
2024年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、事業構造、収益構造の改善、新商品や新規事業創出に取り組み、今期売上高は前期比11・2%増の110億円、経常利益は同33・6%増の8億6千万円で増収増益を見込んでいる。