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売上高は9・9%増の317億円 大英産業


週刊経済2021年12月21日発行

マンション、戸建て好調で

地場マンションデベロッパー大手の大英産業㈱(北九州市八幡西区下上津役4丁目、大園信社長)の2021年9月期連結決算は、売上高が前期比9・9%増の317億2600万円、経常利益が同21・9%減の7億8300万円の増収減益となった。
緊急事態宣言やまん延防止重点措置の長期化や九州地方を襲った大雨等の自然災害で、購入検討者の来場意欲の減少や所得減少不安に伴う購入マインドの低下などで完成在庫の販売に遅れが生じたものの、マンション事業では、ファミリー向け物件「サンパーク水前寺公園レジデンス(52戸)」など、新規分譲した計13棟の契約3カ月の平均販売率が35%を超えるなど好調に推移。また住宅事業も分譲建売住宅の新プランの開発や、販売エリアの拡大、さらに投資用の戸建て賃貸需要も開拓し2期ぶりの増収となった。
利益面は、競合他社との競争に伴う各種サービス費の発生や、一部マンションで予想販売価格が販売原価を下回ったことによる棚卸資産評価損を計上したことで、営業利益は同21・8%減の9億1400万円、純利益は同18・0%減の5億1300万円となった。
今期は売上高が11・8%増の354億5800万円、経常利益が12・6%増の8億8200万円の増収増益を見込んでいる。