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売上高は8・3%増の270億7100万円 正興電機製作所


週刊経済2024年2月27日発行号

経常利益は12・7%増

電力会社や官公庁向け情報制御システム製作・販売の㈱正興電機製作所(福岡市博多区東光2丁目、添田英俊社長)の2023年12月期連結決算は、売上高が前年同期比8・3%増の270億7100万円、経常利益は同12・7%増の18億1600万円の増収増益となった。
セグメント別に見ると、電力部門は発電・変電所向け受配電・制御装置や配電機器製品、IT(情報技術)を活用した現地操作支援や
遠隔設備監視といったスマート保安システムが堅調に推移し、売上高は前年同期年比0・4%増の69億3900万円。原価低減の取り組みなどでセグメント利益は3・9%増の6億9900万円となった。環境エネルギー部門は、国内公共分野の受注は堅調だったが、部材調達遅延や現地工事進捗遅れなどの影響で、売上高は4・9%減の109億6300万円、セグメント利益は中国事業の落ち込みもあり32・7%減の3億100万円。情報部門はスマート港湾システムへの展開やヘルスケアシステムの開発が堅調に推移したことで、売上高は19・3%増の14億1400万円、セグメント利益は26・7%増の1億8800万円となった。サービス部門は太陽光発電設備関連製品の大口案件により、売上高は17・4%増の46億6500万円、セグメント利益は約2倍の5200万円。その他の部門では発電・変電所向け工事案件の増加で、売上高は24・5%増の30億8600万円、セグメント利益は約1・5倍の3億8000万円となった。
今期は売上高が前年同期比10・8%増の300億円、経常利益は12・9%増の20億5000万円の増収増益を見込んでいる。