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売上高は7・7%増の2345億7800万円 ナフコ3月期


週刊経済2021年6月22日発行

売上高、利益ともに過去最高

ホームセンターと家具のコンビネーションストアを中心に展開する㈱ナフコ(北九州市小倉北区魚町2丁目、石田卓巳社長)の3月期決算は、売上高が前期比7・7%増の2345億7800万円、経常利益は約2・1倍の189億1800万円で増収増益。売上高は7期ぶりに、営業利益、経常利益、当期純利益は14期ぶりに過去最高を更新した。
当期は新規出店が4店、増床2店舗、閉鎖5店で店舗数は減少したが、マスクやアルコール除菌商品、アクリルパーテーション、サーキュレーターなど新型コロナウイルス感染対策商品が好調に推移。また、在宅勤務や外出自粛による巣ごもり需要で、収納用品、デスクチェア、DIY用品、園芸用品も伸びて増収となった。利益も、増収に加えてPB商品販売の伸びなどによる売上総利益率の向上、また販管費が減少したことで大幅に増加し、営業利益は約2・2倍の182億2100万円、当期純利益は約2・36倍の116億8800万円となった。
部門別の業績は、主力の「資材・DIY・園芸用品」は売上高12・8%増の1051億4千万円、売上総利益16・6%増の379億100万円、「生活用品」は売上高4・0%増の621億7千万円、売上総利益11・6%増の181億6200万円、「家具・ホームファッション用品」は売上高6・7%増の475億700万円、売上総利益9・3%増の186億9500万円、「その他」は、外出自粛の影響で自転車部門が低迷、売上高は2・4%減の197億6千万円、売上総利益は2・4%増の59億6600万円だった。
今期は3店舗の新規出店と6~8店舗の改造・増床を予定。また今期から「収益認識に関する会計基準」等を適用するため業績の前年比は出していないが、売上高2264億円、営業利益187億9100万円、経常利益194億9100万円、当期純利益114億円を見込んでいる。なお今期首は、資材・DIY・園芸用品は堅調だが生活用品は昨年の反動で減少、4~5月の売上高は前年同期比11・7%減となっている。