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売上高は7・5%減の141億6800万円 大英産業中間期
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週刊経済2025年6月25日発行号
下期偏重で通期は増収増益見込む
地場マンションデベロッパー大手の大英産業㈱(北九州市八幡西区下上津役4丁目、一ノ瀬謙二社長)の2025年9月期(24年10月~25年3月期)連結中間決算は、売上高が前期比7・5%減の141億6800万円、経常損益が3億3500万円の損失(前期が5億1400万円の損失)となった。
住宅・不動産価格の高止まりや住宅ローンの金利上昇の不安から、実需での住宅購入意欲の低下傾向が続く中、分譲住宅の引き渡し件数が低迷し減収。またこの影響で利益面でも下振れ基調となり、営業損益は1億4600万円の損失、純損益も2億3000万円の損失となった。しかし分譲マンション、土地分譲、中古住宅の買取再販、投資用の戸建賃貸住宅の販売において、売上総利益率の高い物件の引渡しが進んだことや販売経費におけるコスト削減策などが奏功したことで、2024年11月開示の業績予想から営業損失、経常損失、純損失の損失幅縮小につながった。
通期は下期に集中している完成物件の販売契約が順調に推移していることなどから同日公表の業績予想に変更はなく、売上高は前期比5・8%増の392億3400万円、営業利益は同46・6%増の13億2100万円、経常利益は同42・4%増の9億2200万円、純利益は同38・0%増の5億7000万円の増収増益を見込んでいる。

