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売上高は7・5%増の341億6600万円 力の源ホールディングス


週刊経済2025年6月11日発行号

経常利益は18・5%減

ラーメン店「博多一風堂」経営、飲食関連コンサルティングなどの㈱力の源ホールディングス(福岡市中央区大名1丁目、山根智之社長)の2025年3月期連結決算は、売上高が前年同期比7・5%増の341億6600万円、経常利益は18・5%減の28億4100万円の増収減益となった。
新規出店が順調に推移し、既存店の売り上げも堅調で利益率の改善に取り組んできた。また新規出店の加速に向けて採用を強化しており、人件費が増加。25年2月には味噌ラーメン店運営の㈱ライズをM&Aし、事業拡大を図っている。
国内店舗は主力のラーメン店「一風堂」ブランド17店と「因幡うどん」ブランドで2店を出店した一方で合計8店を閉店し、店舗数は前期比11店増の156店となった。セグメント売上高は11・3%増の155億5600万円、セグメント利益は9・3%増の15億4700万円となった。海外店舗は台湾5店、ベトナム2店、タイ2店、アメリカ1店の10店を新規展開。一方で台湾、アメリカ、中国、シンガポール、オーストラリア、インドネシア、香港で合計12店を閉店したことから海外店舗数は前期比2店減の140店となった。海外出店については景気減速の懸念や地政学的な不安要素を考慮したことで、出店数は計画未達となっており、新規出店の遅延によるコストが増加。セグメント売上高は2・6%増の146億9000万円、セグメント利益は37・1%減の11億2400万円となった。商品販売事業においては低糖質高たんぱく質の十割そば、動物性の原料不使用のプラントベースそばつゆの販売を開始。ECサイトにおいて一部商品の定期便制度も導入し、販路拡大を進めている。セグメント売上高は12・9%増の39億1900万円、セグメント利益は11・6%増の4億1300万円となった。
今期は売上高が9・1%増の372億8700万円、経常利益は14・8%増の32億6200万円の増収増益を見込む。