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売上高は6・7%減の29億1232万円 室町ケミカル中間期


週刊経済2024年1月30日発行号

開発費などへの投資で減収減益

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)の2024年5月期中間決算は、売上高が前年同期比6・7%減の29億1232万円、経常利益が同47・1%減の1億1008万円で減収減益となった。
事業別では医薬品事業において、既存主力品の販売の好調に加え、複数の新製品を立ち上げた。しかし、抗てんかん用原薬の一時的な需要増加が落ち着いたことや、営業および開発への積極的な投資により、売上高は前年同期比14・3%減の15億2513万円、営業利益は同30・1%減の1億9848万円。健康食品事業では新規案件の獲得により事業部全体として前年同期並みの売り上げを確保。工場稼働率向上によって製造原価率も改善傾向にあり、売上高は同0・4%増の3億7884万円、営業損失は2792万円(前年同期は営業損失3872万円)となった。化学品事業は主力のイオン交換樹脂において、自社加工品の販売額が前年を下回ったものの、仕入れ販売品において新規を含む大口先への納品により売り上げが伸長。また、当期末納期の大型案件の収益認識基準の適用分も含めて自社装置の売り上げも増加した。一方で、自社加工品の全体的な原価率向上と、開発への積極的な投資および拡販に向けた営業活動強化による開発費・販売費の増加を主因として利益率は低下し、売上高は同4・5%増の10億835万円、営業損失は5525万円(前年同期は営業損失1982万円)だった。
通期の売上高は1・7%増の64億円、経常利益は8・3%増の3億8000万円を見込む。