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売上高は6・7%増の144億2千万円 昭和鉄工3月期
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週刊経済2025年6月11日発行号
今期は増収減益予想
熱源・空調機器などを製造する昭和鉄工㈱(糟屋郡宇美町、日野宏昭社長)の2025年3月期連結決算は、売上高が前期比6・7%増の144億2000万円、経常利益が61・3%増の13億4200万円で増収増益だった。
設備更新需要を背景に空調設備・給排水衛生設備工事が伸長したサービスエンジニアリング事業の部門売上高が前期比18・2%増、空調機器の売り上げが好調だった機器装置事業で2・4%増となり、0・7%増の部門売上高だった素形材加工事業を含めた全セグメントで前期を上回り、増収。利益面は、原材料価格の高止まりなどに対応した適正な売価の設定や製造工程の見直しによる原価低減などが増益に繋がった。営業利益は82・1%増の12億500万円、当期純利益は0・1%減の10億4700万円。
26年3月期まで3カ年の中期経営計画で「事業運営と管理運営の抜本的見直し(データドリブン経営)」、「組織風土改革と自律人財の育成(人財第一主義経営)」、「ライフサイクル型事業の推進」、「サステナブル新商品の創出」を重点課題に取り組む同社の26年3月期は、売上高が前期比5・4%増の152億円、経常利益は設備投資の促進による償却費の負担増加に加え、雇用・所得環境の改善に向けた取組などで、18%減の11億円を予想している。