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売上高は6・2%増の30億5300万円 アビスパ福岡 24年度


週刊経済2025年5月7・14日発行号

6期ぶりに黒字化に

サッカー・J1「アビスパ福岡」を運営するアビスパ福岡㈱(福岡市東区香椎浜ふ頭1丁目、結城耕造社長)の2024年度決算(24年2月~25年1月末)は、売上高が前期比6・2%増の30億5300万円、経常利益が1300万円(前期8900万円の損失)で増収・黒字となった。純利益は1千万円(前期9000万円の損失)で6年ぶりに黒字化。

売り上げの大半を占める広告収入が前期比10%増の10億3900万円、入場料収入が10%増の6億9800万円。プレミアムユニフォーム・パートナーや社会連携活動を軸にした「シャレンパートナー」の拡大により、スポンサー社数は前期79社増の932社だった。スタジアム来場者数は1試合あたりの平均入場者数が同976人増の9698人。年間入場者数は18万4271人だった。グッズ収入は、前期のルヴァンカップ優勝によりタイトルを示す星が初めて付いたオーセンティックユニフォームの販売が好調に推移し、3%増の2億7300万円となり4期連続で最高額を更新した。

チームについては4年連続でJ1に定着。育成普及部門のアカデミーは、U-18のプレミアリーグ昇格。また、夏の日本クラブユース選手権大会では(U-18)ではベスト4に入り、トップチームに2人が昇格している。同社では「32期となる25年度はクラブ創設30周年の記念の年。引き続きチーム人件費を確保した上で、サービス品質向上と社会連携活動に注力し、広告収入や入場料収入をはじめとした全事業の増収を確保してクラブの安定経営を図っていく」と話している。