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売上高は5・9%減の494億1600万円 サニックス3月期


週刊経済2021年6月15日発行

太陽光発電が3割減収

環境衛生業㈱サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政寛社長)の3月期連結決算は、売上高が前期比5・9%減の494億1600万円、経常利益は19・3%減の20億9200万円で減収減益だった。
当期は、太陽光発電のSE(ソーラー・エンジニアリング)部門の売り上げが大幅減となり全体でも減収、利益面では、SE部門の減収に加え、新電力事業のエネルギー部門では、電力卸市場の価格高騰による電力調達コスト増で損失が増加、営業利益は16・7%減の23億2500万円、当期純利益は6・2%増19億6500万円となった。
事業部門別売上高は、SE部門はFIT制度の改定を受け、前期好調に推移した土地付太陽光発電施工の減少を想定して当期から自家消費向け太陽光発電の販売を開始したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、30・3%減の105億8400万円、一般家屋向けのHS(ホーム・サニテーション)部門は、「白蟻防除施工」、「床下・天井裏換気システム」が伸びて2・8%増の115億4900万円、ビル・マンション等法人向けのES(エスタブリッシュメント・サニテーション)部門は4・0%増の23億5100万円、プラスチック燃料、発電事業等の環境資源開発部門は1・1%減の165億7800万円、エネルギー部門は14・7%増の104億7500万円だった。
今期は、連結売上高は4・1%増の497億3000万円、営業利益は5・1%増の23億9600万円、経常利益は5・9%増の21億6600万円、当期純利益は19・7%減の15億4000万円を予想。なお今期から「収益認識に関する会計基準」等を適用するため、業績予想の前期比は、今年3月期に同会計基準を適用したと仮定して算定したものとなっている。