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売上高は5・4%増の176億円 クラレイ


今期は減収増益見込む

冷凍農畜水産物卸や冷蔵倉庫業などのクラレイ㈱(北九州市小倉南区中曽根東1丁目、沖一生社長)の2018年3月期決算は、売上高が前年同期比5・4%増の176億3459万円、経常利益は23・4%減の1億5426万円で増収減益だった。当期純利益は51・8%減の1億8306万円。
販路開拓に伴う輸入品の売上数量の増加で、増収。利益面では、冷凍農畜水産品の価格競争が激化するなど営業利益率が低下し、減益になった。
事業別に見ると、商事部は輸入品の需給バランスが不安定となり一部商品で価格競争が進んだものの、仕入国、仕入先の拡大や多品種の商品開発が進み、売上高が6・9%増の118億9469万円。加工部はカニ原料の価格高騰による販売数量の減少で、売上高が0・1%減の6億140万円。直販部は新規開拓に伴う販路開拓が奏功し、4・4%増の44億8122万円。物流部は営業冷蔵倉庫で主要顧客の保管先変更による稼働率低下が影響し、売上高が10・3%減の4億8139万円だった。沖一生社長は「経営戦略の可視化、部門間の協力体制強化、在庫の効率化などの経営改善を推し進めたい」と話している。
今期は、製菓販売やワイン等酒類の取り扱いなど新規事業に取り組み、売上高が前期横ばいの175億円、経常利益が約2・2倍の3億5000万円の減収増益を予想している。
同社は1952年5月設立。資本金8000万円。従業員105人。

2018年7月18日発行