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売上高は30・2%増の230億3700万円 日創グループ


週刊経済2025年10月29日発行号

M&Aで化成品事業がけん引

金属製品加工の日創プロニティ㈱などの親会社である日創グループ㈱(福岡市南区向野1丁目、石田徹社長)の2025年8月期連結決算は、売上高が前期比30・2%増の230億3700万円、経常利益が同2・9%増の14億100万円となり増収増益だった。

M&Aをした大鳳㈱、フォームテックス㈱の業績が寄与したことで、化成品事業の収入が同2・75倍となったほか、内外装パネル関連工事が伸長した建設事業も同2・09倍と全体の売上高をけん引した。利益面では、設備投資に伴う減価償却費の増加や外注費の増加の影響を受けた主力の金属加工業、また、住宅需要減少の影響を受けたタイル事業のそれぞれのセグメント利益が減少したが、増収基調に加え、6月1日付で持株会社体制へ移行したことによるグループ横断的な営業戦略や製造原価の低減の推進で、営業利益は8・4%増の13億8300万円となり、経常利益とともに増益となった。

今期は売上高が236億円(2・4%増)、経常利益は8億9000万円(36・5%減)の増収減益を見込んでいる。