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売上高は3・9%増の250・9億円 カンサイホールディングス


中核のカンサイは売上高4・0%増

電設資材卸売の九州最大手、㈱カンサイを中核事業会社とする㈱カンサイホールディングス(福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)の2019年3月期決算は売上高が前期比3・9%増の250億8969万円、経常利益が33・8%増の3億7643万円と増収増益だった。
17年3月にグループ統一新基幹システムの稼動に伴い仕入れ機能を中核事業会社の㈱カンサイから移管し2年目の2018年度は、傘下の既存事業会社9社のうち7社の売り上げが前の期を上回るなど堅調に伸びた。当期純利益も18・6%増の2億6474万円だった。
事業会社別に見ると、九州最大手の電設資材卸、㈱カンサイの売上高は主力の電材事業部が前期比2・4%増と伸びたのに加え、特機事業部やシステム環境事業部も二桁増と好調で、昨年3月に分社した長崎地区を除いた前期売上高と比べて4・0%増となる193億915万円となった。他の電材卸の売上高は、老舗の㈱日進商会が4・2%増の11億1670万円、山口県の地域販社、エコプラス㈱が5・5%増の8億7439万円、㈱昭和電光が2・7%増の2億4885万円と伸長。一方、電線関連を得意とする九州昭和㈱が3・6%減の13億8906万円、鹿児島地区の地域販社、㈱カンサイ南九州社が6・4%減の9億2643万円と前年を下回った。昨年3月に分社した㈱カンサイ西九州社はカンサイの旧長崎地区の前期売上高と比べて2・6%減の20億6800万円だった。
電材卸以外では、弱電工事全般の㈱ロッコウアトムが大型案件受注などで23・6%増の10億1420万円、住宅設備機器販売・住宅リフォームの㈱カンサイしんこうが8・7%増の13億999万円、空調・管工事用資材卸売の㈱サワヤマ機材が8・4%増の1億4124万円と3社とも伸びた。昨年5月にグループ入りした沖縄の空調・省エネ工事会社、㈱アイ・シー・エスは半年間の変則決算で売上高は6642万円だった。なお、事業会社11社の単純合計売上高は前期(9社)と比べて1・3%増の284億6446万円だった。
今期の計画は、カンサイHDに関しては公表していないが、中核のカンサイの売上高は前期比7・2%増の207億円、事業会社11社の単純合計売上高は7・8%増の306億8600万円に目標設定している。

2019年6月25日発行