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売上高は2・1%減の361億円 ムーンスター


ジュニア、紳士・婦人向けが伸び悩み

大手ゴム靴メーカーの㈱ムーンスター(久留米市、猪山渡社長)の2019年6月期決算は、売上高が前年同期比2・1%減の361億7800万円、経常利益が24・6%減の2億3300万円の減収減益だった。
履物業界では異業種・業態の参入やeコマースによる消費動向の変化に加え、自然災害や天候の影響も受け厳しい経営環境となっており、同社でも主力のこども・ジュニア向けや紳士・夫人靴などが伸び悩み減収となった。利益面でも減収および原材料費や物流費の上昇などの圧迫要因もあり減益となった。同社では創業150周年を見据えた「MSビジョン150」のテーマを維持しながら①消費者との接点の強化・拡大、②大人・シニア市場の拡大、③海外展開の拡大などに取り組んでおり、期中には職業体験施設「キッザニア東京」に「くつ工場」(2018年7月)や東京都銀座に旗艦店「MOONSTAR Factory Ginza」(10月)などを出店。このほか物流改革推進の一環として関東流通センター内に新倉庫を建設するなど物流効率化の取り組みを進めている。

2019年10月29日発行