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売上高は12・2%増の282億円 九州リースサービス3月期


週刊経済2021年6月15日発行

8期連続で増収増益

総合リースの㈱九州リースサービス(福岡市博多区博多駅前4丁目、礒山誠二社長)の2021年3月期連結決算は、売上高が前期比12・2%増の282億5900万円、経常利益が5・5%増の37億3500万円で、8期連続の増収増益だった。単体でも売上高が266億7200万円(13・0%増)、経常利益が34億9600万円(5・4%増)の増収増益だった。
営業利益は4・8%増の35億9200万円、当期純利益は21・7%減の18億6千万円。不動産をはじめとしてファイナンス、環境ソリューションなどのコア事業が好調だったことで増収増益だった。ただ、保有する航空機(賃貸資産)について、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により収益性の低下がみられるため、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損損失12億3700万円を特別損失として計上する一方、繰延税金資産の回収可能性を検証した結果、税金費用が減少したことで親会社株主に帰属する当期純利益は21・7%減となった。
セグメント別では、リース・割賦事業は建物関連のリース料収入が増加したものの、2019年10月に航空機(賃貸資産)を売却した売却益の反動により売上高は165億3100万円(13・4%減)に。ファイナンス事業は売上高が14億3100万円(5・5%増)。不動産事業は保有資産の入れ替えの促進に伴う販売用不動産売却もあり、売上高は大きく伸びて89億2600万円(163・7%増)に。フィービジネスは、前連結会計年度において火災保険料率改定に伴う契約見直し案件が多かった反動から売上高は3億9500万円(8・5%減)。環境ソリューションは、連結子会社による太陽光発電設備の追加取得により売上高は9億2900万円(8・5%増)だった。
今期は連結で売上高が287億円(1・6%増)、経常利益が29億5千万円(21・0%減)の増収減益を見込んでいる。