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売上高は10・7%増の62億9137万円 室町ケミカル


週刊経済2023年8月8日発行号

販売価格の見直しで増収

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)の2023年5月期決算は、売上高が前年同期比10・7%増の62億9137万円、経常利益が同17・1%減の3億5089万円で増収減益となった。
事業別では医薬品事業において、主力商品の抗てんかん用原薬をはじめ、輸入原薬の売り上げが増加。原料価格高騰分に伴う販売価格の見直しが進んだことで、売上高は21・0%増の35億2531万円、営業利益は19・3%増の5億3918万円となった。健康食品事業では新規OEM案件の立ち上げを進め、テレビ通販での自社製品の販売も好調に推移したが、OEMゼリーの主力製品を含む複数の既存製品において委託元の販売が振るわず、受注が落ち込んだことで売上高は20・2%減の6億5771万円、営業損失は1億2025万円(前期は営業利益123万円)となった。化学品事業ではイオン交換樹脂における半導体製造や医薬品製造向けの自社加工品の売り上げが順調に推移し、24年5月期以降の受注増に向けた営業活動や開発費に積極的に投資したことで、売上高は8・5%増の21億835万円、営業損失は4951万円(前期は営業損失1580万円)。
今期は中長期的な成長に向けて、既存品の伸長に加えて将来に向けた新製品の立ち上げや新規案件の獲得を加速することで、売上高は1・7%増の64億円、経常利益は8・3%増の3億8000万円を見込む。