売上高は１・９％増の１３２億２９００万円　テレビ西日本

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週刊経済2025年7月2日発行号

３期ぶり増収

㈱テレビ西日本（福岡市早良区百道浜２丁目、河野雄一社長）の２０２５年３月期決算は、売上高が前期比１・９％増の１３２億２９００万円、経常利益が１３・６％減の６億１２００万円で増収減益だった。

大規模展覧会「藤城清治 １００歳 美しい地球 生きるよろこび 未来へ 展」、「北九州市立美術館 開館５０周年記念 足立美術館所蔵 横山大観展」や音楽イベント「ｂｌａｓｔ ブラスト！」などの開催により催物収入が増加。

放送事業においては、第２四半期以降の東京・大阪エリアでの活況を背景にスポット収入が微増。ローカルタイム収入でも新たなイベントの開催や単発番組の制作、レギュラー番組でのコラボ企画が奏功し、堅調な収益を確保した。加えて、番組「ゴリパラ見聞録」の放送開始１５周年を記念したグッズ販売が好調で、物販（ＭＤ）事業の売り上げも伸長した。

一方で、利益面では福岡局送信設備更新などに伴う減価償却費の増加、さらに年金資産の時価下落に起因する退職給付費用の増加により人件費が膨らみ減益となった。当期純利益は１６・１％減の４億４７００万円。