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売上高が3・3%増の440億1200万円 第一交通産業中間期


週刊経済2023年11月21日発行号

経常益も18・6%増

第一交通産業㈱(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)の2023年4~9月中間連結決算は、売上高が対前期比3・3%増の440億1200万円、経常利益が18・6%増の16億8300万円だった。
タクシー、バス事業で新型コロナウイルス感染症の第5類移行に伴い移動需要が順調に回復したことに加え、長崎県西彼杵郡時津町の分譲マンション引き渡しで売上高が約4・6倍の15億2700万円だった不動産再生事業がけん引し、増収。営業利益は72・1%増の12億1300万円、当期純利益は6・5%減の8億円だった。
事業別では、利用者の需要回復と運賃改定が進展したタクシー事業の売上高が10%増の250億5800万円、国土交通省のコロナ対策の特例休車や、経費削減に取り組んだ結果、セグメント損失が4500万円(前年同期は4億4200万円の赤字)に縮小した。バス事業は、沖縄県中心に団体旅行やインバウンド需要の回復、大型イベント再開などによる輸送人員の増加で売上高が20・2%増の29億8300万円、セグメント損失が3億3600万円(前期は5億8900万円の赤字)と改善した。
不動産分譲事業は売上高が24・3%減の93億500万円、セグメント利益が64・3%減の2億9000万円。不動産賃貸事業は、飲食ビルなどの入居率回復、新規賃貸物件の増加で売上高が6・4%増の25億9200万円、セグメント利益が5・1%増の12億8200万円。金融事業は不動産担保融資の新規貸し付けによる期中平均残高が増加し、売上高が7%増の4億7700万円、セグメント利益が34・5%増の2億9500万円。自動車点検、整備、LPG販売、パーキング事業、マンション管理、船舶事業、介護などそのほかの事業では、売上高が13・8%増の20億6800万円、前年同期4億6400万円のセグメント損失が4億2200万円に縮小した。
通期は期首計画通りの売上高が4・1%増の1030億円、経常利益が2・1%増の43億円の増収増益を見込んでいる。