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城南区南片江2丁目に在宅療養支援クリニック  福岡市西区在住の新田壮平医師


小児科専門医も在籍

新田(にった)壮平医師は5月1日、福岡市城南区南片江2丁目に在宅療養支援クリニックを開業した。  名称は「在宅療養支援クリニック ここはる」。「南片江小学校」北側の一戸建てを事務所とし、在籍スタッフは医師と医療事務が各2人、医療相談員(社会福祉士)1人の計5人体制。診療科目は内科、腫瘍内科、緩和ケア内科、小児科。診療対象は通院が困難で自宅療養を希望する高齢者が中心だが、同院には小児科専門医が在籍し、脳性麻痺など生まれながらに障がいを持つ子どもの診療にも対応する。診療エリアは福岡市城南区、中央区、西区、早良区、南区、博多区、春日市、大野城市など、基本的に半径16キロ以内を車で移動する。診療時間は平日が午前9時〜午後5時、土曜が午前9時〜午後2時とするが、緊急時は24時間365日対応する。基本利用料は月2回の訪問で月額約7千円(1割負担の場合)。これに患者のニーズに応じて、薬代や在宅酸素療法指導管理料などが加算される。訪問診療にかかる交通費は徴収しない方針。新田院長は「6割の方が病院ではなく自宅で生涯を終えたいというデータがあるが、実際に在宅で亡くなられる方は1割程度しかおらず、このギャップを埋めていきたい。在籍する医療相談員が高額療養費制度や難病指定、障害者手帳、障害者年金など社会資源を最大限に活用し、負担軽減のサポートをしていくので、安心して相談いただきたい」と話している。
新田院長は千葉県市原市出身。1979年2月25日生まれの41歳。鹿児島大学医学部卒業後、国立病院機構長崎医療センター総合診療科、愛知県がんセンター薬物療法部、佐久総合病院佐久医療センター(長野県佐久市)腫瘍内科を経て、2016年4月から今年3月まで在宅療養支援クリニック「かえでの風さがみ」(神奈川県相模原市)で院長を勤め独立。趣味は釣り。

2020年6月23日発行