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地域住民の生活利便性向上図るネット事業 西部ガスリビング 福岡県の後援受け


 ガス機器卸、住設機器販売の西部ガスリビング株式会社(福岡市博多区千代一丁目、吉田恭之社長)は三月から、福岡県の後援を受けて、地域住民の生活利便性向上を目的としたネット事業を開始した。
 西部ガスグループの事業指針にもとづき、地域貢献と西部ガスのファンづくりを目的に開始したもので、民間事業としては異例となる福岡県の後援事業となる。名称は「NCリビング.net」で、提携先の高光産業株式会社(福岡市博多区東光二丁目、妹尾八郎社長)が三年前に開始した「NC九州ドットコム」のビジネスモデルを活用している。同事業では地域住民のネット利用による生活利便性向上を図るとともに、ネット上でナショナルブランド企業との競争に直面する地元中小企業の支援をテーマに掲げている。
 同サイトの利用者は、登録会員企業のホームページを通じて、ID・パスワードを入力すると、メール機能、スケジュール管理機能、登録したHP、住所録などを活用できるマイデータベース機能、誕生日や年賀状などのカードや壁紙が利用できるグリーティング機能ほか、個々のスケジュール管理機能、あらかじめ住所登録した近隣の施設、お店、スーパーなどの情報が画面上で閲覧できる。なお、登録会員企業は月々二万円の会費で、アンケート機能、メールマガジンの配布などの機能を利用してマーケティング活動が実施できる。なお、同社が西部ガスユーザーに百万部を無料配布する情報誌「&アンド」とのメディアミックスにより、同事業を推進していく方針。
 同社は一九八四年四月設立、資本金は四億八千万円、売上高は百四十七億二千三百万円、従業員数は二百三十九人。北部九州地区を中心に主要取引先四十社、販売店八十社がある。
 吉田社長は朝倉郡杷木町出身で、三四年八月二十八日生まれの六十九歳。大分大学経済学部卒、趣味はゴルフ。

2004.3.16 発行 週刊経済より