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吉野ケ里町に水素製造工場建設 福岡酸素
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週刊経済2025年6月25日発行号
来年9月稼働へ
高圧ガス製造販売の福岡酸素㈱(久留米市東町、本間雄一社長)は来年9月稼働を目指し吉野ケ里町石動に水素製造工場を建設している。
工場や病院、一般家庭に向けに高圧ガスなどを製造販売しており、近年、環境問題の観点から脱炭素エネルギーが注目され、特に産業分野では九州の半導体企業の進出により今後水素需要が高まるとして製造能力を強化するもの。現在、大牟田地区にある水素製造工場は新工場に移設する。
場所は東背振インター北側。敷地面積3万8230㎡。将来的な拡張を見据え、余力を残して工場や事務棟を建設する。1時間に300Nm3(ノルマルリューベー)の水素を製造し、九州全域に供給していく。従業員は10人を想定。6月には、伊藤忠工業ガス㈱と新工場運営において業務提携し、高品質かつ安定的な水素供給体制を構築する。本間社長は「エネルギーを安定供給していくとともに、環境問題に取り組んでいく」と話している。