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台湾に次世代SNS展開の子会社設立 スマイルホールディングス


来春めどにICO計画

インターネット総合メディアサービスを展開する㈱スマイルホールディングス(福岡市中央区薬院1丁目、金井龍男CEO・会長兼社長)は、8月初旬をめどに台湾・新北市に次世代のソーシャルメディア(SNS)を展開する100%出資の子会社を設立する。
かねて同社では2014年5月に日本国内向けに開設したソーシャルメディア、みんなで作るニュースサイト「RELEASE(リリース)」の台湾や韓国など東アジア地域への進出を計画。一方で、このRELEASEを改良し、SNSとeコマース(電子商取引)を融合して、ブロックチェーンやビッグデータ、AI(人工知能)の3つの技術を組み合わせた次世代の分散型プラットフォーム「RELEASEソーシャルコマース」構築を構想していた。
今回の台湾子会社の設立で、両展開を加速させる狙い。特に次世代ソーシャルコマースにおいては来年3月にもプラットフォームのβ版を公開。同4月をめどに今年5月からプライベートセールを開始している独自コイン「RELトークン」を仮想通貨取引所にICO(イニシャル・コイン・オファリング=新規仮想通貨公開)させる。調達した資金を元に、RELEASEの広告をテレビ・ラジオやインターネット、新聞などに大量投下していく計画。
台湾子会社の社名は「璃里素(リリース)股份有限公司」。本社登記地は新北市中和區中山路二段。資本金は10万台湾ドル(日本円で約37万円)。日本の社長にあたる薫事長は金井CEOが兼務する。取引銀行は華南銀行中和分行。すでに登記申請を完了しており、8月初旬をめどに認可の見通し。同時期に台湾版RELEASEを本オープンする。また、スマイルHDにおいても台湾出身のSNS担当者を採用し、両社が緊密に連携して両事業を推進する。
金井CEOは「台湾ではコンビニでもビットコインが買えるように、日本以上に仮想通貨が浸透している。すでに日本国内で実績があるRELEASEの台湾への展開、そしてソーシャルコマースへの進化で、独自コインRELトークンを早期に現在の100倍の価値へと高めたい」と話している。
スマイルHDの前身、㈱スマイル通販は1997年3月設立。2010年4月に株式公開を視野にHDを設立し、傘下にスマイル通販と㈱スマイル検索隊が連なる持ち株会社制に移行した。HDの資本金1000万円。グループ従業員数15人。グループで十数のwebサイトを運営・管理し、ホームページ制作なども手がける。金井CEOは山口県下関市出身。1964年2月16日生まれの54歳。96年1月から拠点を福岡市に移し、複数のwebサイトの運営・管理に務めながら、webコンサルティング業にも注力。趣味はゴルフ、レーシングカート、ドラム演奏。

2018年7月31日発行