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卵白由来のプロテインパウダーを発売  イフジ産業


独自技術で臭いや味の問題解消

粕屋郡粕屋町戸原東2丁目の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)は3月26日、卵白粉末を用いたプロテインパウダーを発売した。
日本の粉末プロテイン市場は、乳清(牛乳)を使ったホエイプロテインと大豆由来のソイプロテインが大半を占めている。特に吸収が速く筋肉増強に適したホエイプロテインは、ボディビルやフィットネスなどで広く愛飲されているが、日本人の4人に1人は乳糖不耐症といわれ、海外に比べ体質に合わない人も多い。一方、卵白プロテインは輸入品しかなく、ホエイに劣らない吸収率と体内利用率の高さを持つものの、臭いや味に難点があり、日本では普及が進んでいない。同社では長年の鶏卵加工の強みと、子会社の日本化工食品が調味料製造で培った開発力を生かしてこの問題を解消し、飲みやすいチョコテイストに仕上げたという。商品名は「エッグホワイトプロテイン」(REVOPRO)で、価格は1㎏ボトル入りで5500円(税込み)。インターネットで通信販売している。
同社はこれまでBtoB向けには茶わんむしベースや全卵・卵白の凍結ミニパックなどの加工品を開発してきたが、新商品で個人市場の開拓を進める方針で、「乳由来の原料を一切使っていないので、乳糖不耐症の方も安心して摂取できる。良質なたんぱく質を摂取するトレンドが世界中に広がるなか、まずはボディビルやフィットネスの市場で普及を進めたい」と話している。

2020年5月12日発行