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博多-釜山間に新型高速船を就航 JR九州高速船


定員2・6倍の500席に

博多―韓国・釜山間で旅客高速船を運航するJR九州高速船㈱(福岡市博多区沖浜町、水野正幸社長)は2020年7月15日、定員が現行の2・6倍となる新型の大型船を導入する。
現在同線では高速船3隻を運行しており、うち1隻を新型船に置き換える。定員を現行の191人から502人に増やすことで利用客拡大を図る。新型船「クイーンビートル」は3つの船体をつないだ構造で、全長は83メートル。標準運賃はビートルと同じ片道1万4000円だが、新しく導入するビジネスクラス(仮称)は2000円高く設定する。「大航海時代」をコンセプトにした真っ赤な船体デザインが特徴で、デザインは「ななつ星」などを手がけた水戸岡鋭治氏が担当し、売店や免税店、ガラス張りのサンデッキなど設備の充実を図る。運航時間は現行よりも35分長い約3時間40分。
同社では「船内で買い物ができるなど快適性を高めた。日韓の民間交流を高めるシンボルになる。東京五輪の際もクイーンビートルに乗って大陸から日本に渡ってほしい」と話している。

2019年8月6日発行