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博多港とバンコク港でIT連携  福岡市    4港目の連携、中国以外で初


 福岡市港湾局は4月28日、タイ・バンコク港(タイ港湾庁)と博多港の間で「ITシステム連携に関する覚書」を締結した。
 博多港では従来から、港湾物流効率化に向けて導入しているシステム「HiTS(ヒッツ)」における、海外主要港とのシステム連携を進めてきており、これまで中国の深セン港、広州港、青島港などと連携協定を結んできた。タイは東南アジアで最も博多港とのコンテナ貨物取扱量が多く、バンコク港はその主要港に位置付けられることから、中国以外で初めての締結に至った。この連携により、輸入貨物について海外港での船積前の時点から、作業の進捗状況や貨物の位置、船積船舶などの情報がインターネット上で把握できる。より高度な物流管理で物流コスト削減、リードタイム短縮、定時性確保など業務効率の向上が可能になるという。
 福岡市港湾局は「東南アジア諸国とのコンテナ貨物の取引は、近年急速に伸びているため、これを皮切りにさらなる連携拡大を図りたい」と話している。