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博多区店屋町の本社跡地に9階建てホテル  KFT    来年夏の開業予定


 アニーグループで岩盤浴施設や冷暖房システムの開発、販売のKFT株式会社(福岡市博多区店屋町、二枝たかはる社長)は本社ビル跡地に9階建てのホテルを建設する。来年夏の開業予定。
 アニーグループでは初のホテル開発。空調設備は同社が開発した冷暖房システム「光冷暖」を導入し、光冷暖を体験できる場としても活用する。場所は博多土居町郵便居局南側の和食店「和らべ」西隣。敷地面積は313平方m。建物は9階建てで、延べ床面積が約1400平方m。客室数などは調整中。同社では「一度宿泊いただき、光冷暖の良さを伝えたい。特にオープンする夏には快適さを感じていただける」と話している。
 光冷暖は、壁・天井・室内に設置するラジエーター(放熱・冷却装置)の表面に特殊セラミックをコーティングし、遠赤外線で体感温度をコントロールする。家庭用エアコンに比べ50%、業務用エアコンでは75%もの省エネ効果を持つことから、2014年12月には地球温暖化防止活動環境大臣賞を受賞。戸建て住宅を中心に福岡や京都のスマートハウス、神奈川県の小学校などに導入されている。

 志免町に建築家・隈研吾氏設計の営業本部ビル新築

 また同社は、粕屋郡志免町東公園台2丁目に建築家・隈研吾氏が設計する営業本部ビルを新築する。完成は来年夏の予定。
 ホテル同様、オフィスビルを開発し多様な形態での「光冷暖」導入実例・体感施設を増やす。また、モデルハウス付近に営業本部を置くことで案内業務などを円滑化する。建物の概要については今後発表する。同社では「志免町の旧国営炭鉱を生かした街作りの一環として隈研吾先生に依頼することで地域活性・話題性につなげていきたい」と話している。
 同社は1993年3月設立。資本金1億円。従業員約140人。3月24日に3棟目のモデルハウス「今昔物語」をオープン(同所)。福井県から江戸時代末期の古民家を移設し、使用する木材やガラスなど本物志向を追求したモデル。最新の暖房専用パネルなどを導入した光冷暖体験ハウスとなっている。