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博多エリアの買い物頻度が大幅増  日本政策投資銀行九州支店    千人アンケート調査で


 株式会社日本政策投資銀行九州支店(福岡市中央区天神2丁目、増山祐次支店長)は11月21日、3月3日に開業した博多駅ビル「JR博多シティ」が同市中心部の博多、天神両地区に与えた影響の調査結果を発表した。
 同調査は10月中旬から11月初旬にかけ、市内のオフィス向け情報誌の協力で実施した。約千人が回答した。アンケートによると、「今、買い物に行く場所」として「天神エリア」と回答した割合は約75%、「博多エリア」の割合は約25%だった。
 JR博多シティ開業前後の買い物頻度を見ると、「天神によく行く」と回答した人のうち、月1回以上「天神で買い物する」と答えた割合は開業前に比べ3・8%減の38・1%、「博多で買い物をする」の割合は17・5%増の51・5%と大幅に増加した。一方、「博多によく行く」と回答した人のうち、月1回以上「博多で買い物する」と答えた割合は開業前に比べ21・5%増の43・4%に倍増、「天神で買い物する」と答えた割合は開業前の16・3%から8%に半減した。
 また、商業環境の変化では、3月以降、既存商業施設の集積が著しい天神の百貨店が大きな影響を受けた一方、福岡市全体の百貨店売上高は大幅に増加としているが、博多阪急開業による周辺地域へのストロー現象は現在のところ出ていないと推測している。そのほか、博多シティ開業後の地下鉄乗車人員数でみると、3月から9月の乗車人員は開業前に比べ博多駅で13%~19%増、天神駅では3%~6%増と両駅で増加しているとしている。