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南区大楠3丁目に餃子小売のアンテナショップ 八洋食品 9月6日開店


 冷凍調理食品製造・八洋食品株式会社(粕屋郡新宮町、川添好勝社長)は九月六日、福岡市南区大楠三丁目に餃子小売のアンテナショップ「博多餃子八助」をオープンした。
 同社ではチルド餃子の製造で全国一の生産量を誇るが、餃子や製麺などの通信販売を始めとする新たな事業展開をにらみ、アンテナショップを立ち上げることで市場調査や情報収集を目指すもの。すでに八月一日に着工している。
 場所は西鉄高宮駅構内の飲食ゾーン「味の街」内で、店舗面積は約五 十九平方メートル。餃子のテイクアウトが中心だが、掘りごたつ式のテーブル席八席、カウンター五席を設けており店内での飲食もできる。同店販売用に開発した三種類の海老・水餃子のほか、しょうゆラーメンやデザート、ビールなどの軽飲食も用意する。餃子は店内厨房で製造し、外部からも製造過程が見える造りとする。各餃子の価格は未定だが十五個入り三百 円を基準価格とする予定。営業時間は午前十時から午後十時まで。
 同社では「女性層を中心に気軽に立ち寄ってもらえる店にしたい。餃子店として他店舗展開する意思はなく、あくまでテイクアウトを中心としたアンテナショップとして拠点づくりを考えていきたい」と話している。  同社は、一九六三年四月の設立。資本金八千四百万円。従業員二百人。二〇〇三年一月期決算の売上高は七十五億四千百万円、経常利益は四億二千万円。
 川添社長は長崎県壱岐郡出身で、一九三〇年四月二十五日生まれの七十三歳。慶応義塾大学文学部卒。趣味はゴルフ。

2003.08.12 発行 週刊経済より