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南京の中国版キャナルコンサル業務受託  福岡地所    名称は「南京水遊城(アクアシティ南京)」


 不動産総合ディベロッパーの福岡地所株式会社(福岡市博多区住吉1丁目、八木聖二社長)は、南京四方建設実業有限公司(鵬欣集団)が2005年秋から建設中の、大型複合商業施設「南京水遊城(アクアシティ南京)」の開業コンサルティング業務を受託したと発表した。同施設の完成は08年夏の予定。
 これは鵬欣(ペンシン)集団がキャナルシティ博多(福岡市博多区)を視察した際、事業主である福岡地所の開発・運営力に注目し、今回の開業コンサルティングの委託に発展したもの。場所は江蘇省南京市康路1号、南京中心地から南に2キロ離れた孔子の墓所として有名な観光地「夫子廟」の隣り。同社はすでに、中国、台湾などで商業施設の開発コンサルティングを手掛けてきた経緯があるが、今回のように商品、環境、管理運営、事業計画などの開発推進業務すべてにわたった総合プロデュースを担当するのは初めて。南京水遊城は地上5階建ての商業施設と地上14階建ての320室の客室を持つホテルなどで構成。敷地面積は2万6,770平方メートル、建築面積は約16万7,000平方メートル。商業棟には約160~200店舗の入居が可能で、複合型映画館(シネマコンプレックス)なども入居の予定。また、商業施設の地下3階から2階までは860台収容可能な駐車場を設置する。
 同社では「アジア地域で、構想から計画立案、開業までを一貫して手掛ける初めての施設なので、全力で成功に導きたい。人口770万人の省都に位置し、年間約4,000万人の観光客が訪れる夫子廟に近いという好条件も重なり、記録的な集客が見込めるのではないか」と話している。

 赤坂2丁目に12階建て賃貸マンション

 また、同社は今年7月から総事業費約25億円をかけ、中央区赤坂2丁目(旧キリンビール倉庫跡地、福岡銀行旧けやき通り支店跡地)に、地上12階建ての賃貸マンションを建設する。完成は2008年11月の予定。
 赤坂けやき通りエリアは、「賃貸マンション用地としてきわめて有望と」(同社)と見込んで建設するもの。1、2階には福岡銀行けやき通り支店が入居するほか、2~3店の商業テナントが入居の予定。場所は福岡市中央区赤坂2丁目、国体道路沿いの警固交差点近く。鉄筋鉄骨コンクリート造の地上12階建てで、敷地面積は約2,200平方メートル、延床面積は約6,900平方メートルとなっている。
 同社は1961年7月設立。資本金は20億円。従業員数は185人。20006年5月期の売上高は260億円。