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北海道内の4拠点で発信機の貸与開始 オーセンティックジャパン


週刊経済2026年5月6・13日合併号

安全対策強化のため

山岳捜索サービス「ココヘリ」を運営するオーセンティックジャパン㈱(福岡市中央区赤坂1丁目、久我一総社長)は4月20日、北海道斜里町の知床自然センターなど道内計4拠点で発信機の貸与を開始した。

ヒグマが活動する時期と観光シーズンが重なることから、来訪者に対する安全対策強化のため実施。貸与拠点は、知床の自然情報を発信する施設「知床自然センター」(同道斜里町)、「道の駅しゃり」(同町)、国立公園訪問者向けの案内施設「知床羅臼ビジターセンター」(同羅臼町)、世界自然遺産 知床国立公園の「ルサフィールドハウス」(同町)の4カ所。このうち「道の駅しゃり」を除く3拠点では、現地でニーズの高いクマ対策用スプレーの貸出と一体的に運用し、来訪者が安全装備の一つとして携行できる体制を整えた。貸し出すのはGPS発信機で、利用料金は無料。

同社は2022年の知床遊覧船沈没事故を受け、24年には観光船事業者へ受信機を寄贈するなど海上での安全対策にも取り組んできた。今年1月からは総務省の事業を通じて、LPWA(省電力広域無線)通信網を活用した知床半島の「安全DX化」を推進しており、今回の取り組みもその一環。

同社では「複数の備えを組み合わせて提供することで、実効性の高い安全対策を目指す。スマートフォン圏外でも位置特定が可能な特長を生かし、万一の際の捜索迅速化に寄与したい」と話している。

同社は2011年12月設立。資本金5千万円。